滋賀県大津市、琵琶湖大橋を渡ったすぐの街に位置する「らーめん与七」。今回は、無鉄砲で修行を積んだ川村店主が提供する絶品つけ麺を味わうために訪問しました。川村店主の経歴と無鉄砲の味を受け継いだつけ麺の魅力を、滋賀ブロガーの視点からご紹介します。
店主の川村さんと無鉄砲での修行
「らーめん与七」の店主、川村さんは生まれも育ちも大津市。地元で愛されるラーメン店を目指して2011年12月13日に「らーめん与七」をオープンしました。川村さんは、奈良県の「しゃばとん」で店長を務め、その後、無鉄砲の本店で修行を重ねました。無鉄砲のラーメンに初めて出会ったときの衝撃と感動は、今でも鮮明に覚えているそうです。
無鉄砲での修行は、肉体的にも精神的にも非常に厳しいものでしたが、川村さんはその中で多くのことを学びました。特に印象に残っているのは、「お客様が不機嫌で来られても機嫌良く帰っていただけるラーメンを出す」という赤迫店主の教え。この教えを胸に、「らーめん与七」でも同じようにお客様を大切にされています。
拉麺のこだわりと無心の製法
「らーめん与七」の拉麺は、無心の製法を取り入れています。無心の製法とは、「いい所を取り切ってその変わらないものを出す」というスタイル。無鉄砲の釜からあげるスタイルとは異なり、常に一定の品質を保つことを重視しています。
今回注文したつけ麺は、濃厚な魚介豚骨スープとモチシコな中太麺の組み合わせが絶妙でした。豚骨スープはゲンコツと背ガラを強火で炊き上げたもので、魚介の旨味が加わり、さらに深い味わいを実現しています。麺はスープにしっかりと絡み、一口ごとに濃厚な味わいを楽しむことができます。
実際に食べた感想
まず、見た目からしてインパクトのある一杯。濃厚な魚介豚骨スープは見るからに旨味が詰まっているのがわかります。つけ汁に麺を浸し、一口啜ると、魚介と豚骨の旨味が絶妙に混ざり合い、麺のモチモチとした食感が口いっぱいに広がります。
特筆すべきは、卓上に置かれている無料の激辛高菜。これをつけ汁に少し加えると、魚介と豚骨の濃厚さがさらに引き締まり、絶妙なバランスを生み出します。激辛高菜は、ラーメンの味変アイテムとしても非常に優秀です。
また、具材も充実しており、チャーシュー、メンマ、ネギ、海苔といった定番の具がしっかりとつけ麺を引き立てています。特にチャーシューは柔らかく、つけ汁との相性も抜群です。
店内の雰囲気
店内はアットホームな雰囲気で、壁には川村店主のこれまでの歩みや、無鉄砲での修行時代の写真などが飾られています。これらの写真やエピソードを見ながら食事を楽しむと、一層ラーメンの味わいが深まります。
まとめ
「らーめん与七」のつけ麺は、無鉄砲で培った技術と川村店主のこだわりが詰まった一杯です。濃厚な魚介豚骨スープとモチシコな中太麺の相性は抜群で、何度でも食べたくなる味わいです。滋賀県大津市を訪れる際には、ぜひ「らーめん与七」でつけ麺を堪能してみてください。
拉麺川村店主の熱い思いと無鉄砲の精神を感じながら、最高の一杯を楽しむことができます。この店が地元で愛され続ける理由が、食べてみて初めてわかりました。次回は、ぜひ豚骨ラーメンや他のも試してみたいと思います。