京都もいいけど、滋賀の日吉大社もいい!

2024年5月2日

こんにちは、皆さん!今回は、日吉大社の魅力とその象徴的な存在である神猿さんについて、写真と共にお伝えしたいと思います。この記事は、参拝に訪れる皆さんにとって役立つ情報と、日吉大社の歴史や魅力を感じてもらえるような内容にしたいと思います。どうぞお楽しみください。

日吉大社の歴史

比叡山の麓に鎮座する日吉大社は、崇神天皇7年(紀元前90年頃)に創祀された、約2100年の歴史を持つ神社です。全国各地にある3,800余りの「山王(さんのう)さん」の総本宮であり、比叡山連峰八王子山(牛尾山・378m)の麓に広がり、延暦寺の門前町坂本の鎮守神として、多くの人々から崇敬を受けています。

「山王七社」「山王二十一社」ともいわれ、摂社・末社が多くあります。創祀は古事記に記されるほど古く、地主神である大山咋神(おおやまくいのかみ)とその妻、鴨玉依姫神(かもたまよりひめのかみ)を祀ったのが始まりです。その後、延暦寺の発展とともに整備されました。

境内の構成

境内は東本宮と西本宮の2区域からなり、それぞれに独自の魅力があります。

東本宮

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神体山の八王子山(378m)に鎮座する大山咋神を祀っています。山頂付近には金大巌(こがねのおおいわ)と呼ばれる大きな磐座や、迫力ある懸造りの奥宮などがあります。自然と神聖さが融合した風景は、訪れる者の心を浄化してくれます。

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西本宮

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大津京遷都にあたって奈良県の三輪山より大己貴神(おおなむちのかみ)を勧請したものです。宇佐神宮の姫神をまつる宇佐宮、加賀国一宮である白山比咩神社から勧請した白山宮など、多くの摂社・末社が点在しています。西本宮の本殿は日吉造(ひえづくり)といわれる特殊な建築で、国宝に指定されています。

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神猿さんの魅力

日吉大社といえば、やはり神猿さん。古来より、猿は魔除けの象徴とされ、「まさる」は「魔が去る」「勝る」に通じるため、大変縁起の良い神の使いとされています。全国約3800社の日吉、日枝、山王神社の分霊社でも、神猿さんが魔除けの象徴として広く知られています。

境内を歩いていると、新緑の美しい景色が広がり、心が洗われるような気持ちになります。鳥居をくぐり、社殿へ向かう道すがら、古来の風景と現代の静寂が調和した空間が広がります。この美しい風景は、四季折々で異なる表情を見せてくれます。

境内の見どころ

猿塚

山王鳥居の立つ「総合の坂」の参道脇にある大きな石組です。古墳の石室の蓋が露出したもので、境内には約70基の古墳が確認されています。伝説では、神猿さんが年老いて死期を悟ったときに自ら猿塚の中へ入っていくと言われています。写真を見ると、この歴史的な遺構の存在感がよく分かります。

神猿舎

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神猿舎には、実際に猿が飼われています。江戸時代の記録にも「猿飼所」として登場し、神猿さんの食費として「一石」(大人一人が一年に食べる米の量)の予算が割当てられていました。写真からは、現在の神猿舎がいかに大切に維持されているかが伝わってきます。

猿の霊石

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東本宮参道の脇にある霊石は、しゃがみこむお猿さんの形に似ているため「猿の霊石」と呼ばれています。写真を見ると、この石が自然と調和しながらも独特の存在感を放っているのが分かります。

重要文化財と国宝

日吉大社には、多くの重要文化財と国宝があります。その中でも特に注目すべきものを以下に挙げます。

京都もいいけど、滋賀の日吉大社もいい!
  • 国宝
    • 西本宮本殿、東本宮本殿
  • 重要文化財
    • 西本宮拝殿、東本宮拝殿、摂社樹下宮本殿及び拝殿、摂社宇佐宮本殿及び拝殿、摂社白山宮本殿及び拝殿、摂社牛尾宮本殿及び拝殿、摂社三宮宮本殿及び拝殿、西本宮楼門、日吉三橋、東本宮楼門、山王金銅装御輿
京都もいいけど、滋賀の日吉大社もいい!

境内には、石の橋で重要文化財に指定された日吉三橋や、猿の彫刻が施された朱色の西本宮楼門、山王の「山」という文字を表した山王鳥居など、見どころが満載です。ご社殿の大半は織田信長による比叡山焼き討ち以後、江戸時代初期に再建、建立されたものです。

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自然の美しさと四季の変化

大宮川の渓流が流れる清風の森に、見事な建築美を誇る数多くの社殿が点在し、特に秋は周囲の紅葉に壮麗な社殿が映えてさらに美しい眺めになります。写真からも、その自然美と歴史が融合した風景が伝わってきます。新緑の季節もまた、一面の緑に包まれた神域は訪れる者の心を癒してくれます。

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山王祭と地域の伝統

「山王さん」と呼ばれて広く親しまれている例祭(山王祭)は、湖国三大祭の1つです。3月の第1日曜・27日・30日、4月3日・12日から15日に行われ、特に、4月13日の宵宮落し神事は期間中最も勇壮な神事です。この祭りは地域の人々にとって重要な行事であり、多くの参拝者が訪れます。

アクセス

最寄り駅からのアクセス方法は以下の通りです

  • JR湖西線「比叡山坂本駅」から徒歩20分
  • 京阪石山坂本線「坂本比叡山口駅」から徒歩10分

まとめ

皆さんもぜひ、日吉大社を訪れて、神猿さんの魅力と歴史を感じてください。きっと素晴らしい時間を過ごせることでしょう。参拝の際には、ぜひこれらのスポットを巡って、日吉大社の魅力を存分に楽しんでくださいね。写真からもその美しさが伝わってくるでしょうが、実際に訪れるとその感動はさらに大きくなること間違いなしです。

京都もいいけど、滋賀の日吉大社もいい!

今回ご紹介した写真からも、日吉大社の自然と歴史が融合した美しさ、そして神猿さんの存在感が伝わってきます。皆さんの参拝がより豊かなものになることを願っています。それでは、次回の参拝でお会いしましょう!